私と本と書くことと

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私の小学生の頃の夢は小説家でした。 読書が好きだったからです。 字を書くことも好きだったので、小説家は私に合っていると思いこんだのです。 字を書くことが好きだった私は5人のお友達と交換日記をしていました。 毎日毎日日記を書いたり自作の小説を披露しあったり・・・。 時間が空いたら本を読み、その世界に入り込みました。 作家の皆さんの経歴を見ると、有名大学文学部をご卒業されている方が多かったので、私も文学部を目指すため国語を猛勉強しました。 しかし、私は算数そっちのけで国語ばかり勉強してきたため、作文コンクールで賞を頂くことは有っても、中学生に進級しても数学はさっぱりでした。 数学が足を引っ張り、高校は偏差値の非常に低い高校に進学することにしました。 偏差値の低い高校といえど専門学校を中心とした進学コースがあり、なんと成績優秀者は推薦で大学に進学ができてしまうのです。 私は興奮しました。大学に進学さえすれば小説家への弾みになるだろう、と。 しかしそこでも数学と化学に足を引っ張られ、進学コースすら入れませんでした。 それでも国語の成績だけは良かったので、作文を書いては先生に褒められていました。 また、ストレス発散はチラシの裏に感情を書きなぐり、ビリビリに破ることで発散をさせていたのですが、感情を書きなぐった後、一度文章としておかしくないかいったん読み返すことは忘れませんでした。 高等学校を卒業し、就職をしました。 このままでは小説家になれない・・・。 どうしよう・・・。 悩んだ時、私は思いついたのです。 頭の良さで小説家になる事は無理だから、これからは沢山の経験を重ねて経験に基づいた小説を書くことにしよう。 人よりたくさんの経験を重ねる・・・単純な私は転職を重ねることで様々な世界が見れると思い、転職を重ねる事にしました。 ・正社員で働くときは少なくとも3年は働くこと。 ・契約社員や派遣は更新のタイミングで 退職すること。 上記は守りつつ、適齢期に結婚・出産をした私は、小説家になる夢がどうでもよくなりました。 そして子供の成長に伴い、パートで働くことにしました。 その場所は【本屋】 本屋の従業員として毎日大好きな本に囲まれ、気になる本を購入してせっせと読んではポップを書き、結局好きなことは全部仕事でできてしまっています。 何という事でしょう。
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