願いの代償

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 中学二年のときの話。クラスにAという髪の長い女子がいたんだけど、信心深いというか、スピリチュアルが大好きな、変わった子だった。  パワーストーンを身につけていたり、守護霊とかオーラがどうとか話してばかりだったから、気味悪がっていた生徒も少なくなかった。  二学期だったかな。席替えがあって、俺はAの隣になった。それまでは全然関わりがなかったんだけど、隣の席ともなると、なんだかんだと会話をする機会も増える。  そのうち、 「B君(俺の名前)の前世は○○かもね」  とか、 「ご先祖様の供養はちゃんとしておいた方がいいよ」  なんて言うようになった。俺はオカルトなんて興味がなかったから、適当に相づちを打って聞き流していたけど、確かに気味が悪かった。
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