第2章

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 フィオの案内で村に向かう事になった。  村まで歩いている途中、ちら、とフィオを見た。  妖精だ。本物の。妖精だ。  私の気分も高揚。  2枚の羽をパタパタさせ飛んでいる。  かわいい。  見た目は14歳くらいか……。  私がじっと見つめていたせいか、フィオがその視線に気づいた。 「そんなにフィオ、珍しい?」 「う、うん! 妖精って初めて見たから」 「そっかー! フィオ、とってもうれしい! あ、もう村が見えたよ!」  フィオの言う通り、建造物がたくさん見えてきた。  かと思えば、私達を視認した1人が大声を上げながら奥へ駆けていった。  何を叫んでるのかはわからなかった。
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