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「教えて?」
嫌だ、それは絶対嫌。触って、触れて、舐めて。それ以外のッ、言葉、いッ。点滅する意識にパラパラ脳が景色を探す。なるべくエロくない、ッ、言葉、俺が許容できる、ンっ、範囲ッ
「……だ」
「なぁに?」
「抱きしめて」
「!」
一瞬息をのむような音がしたあと、急ぐように開いた口に舌が差し入れられ、左足が持ち上げられてデニムが激しく擦り付けられる。
「ひあっ」
強すぎる刺激に変な声が出て何がなんだかわからないまま頭がチカチカして腰がガタガタ震えて息が止まって、一瞬後に荒い息とともに意識を取り戻して頭おかしくなるくらい気持ち良かったことを思い出した。なんか全部出た。んん。今も余韻でビクビクなんか出てる気がする。俺、どうなってるの? 目隠しでなんだかよくわからない。なんか怖い。息が落ち着かない。フッ……クッ……。肩の震えがとまらない。
クラクラしてる頭を撫でられている感触。
「ククっ、はは、ははははっ」
「……?」
「ヒロ大好き、ほんとに。かわいい。決めた、一生大事にする」
改めてギュッと優しく抱きしめられて、キスされて、ほおずりされる。首の血管と密着した胸を通してソウタさんの早い鼓動が伝わる。
しばらくしてようやく動悸が収まった頃にアイマスクと手の拘束が外された。
「痛くない?」
「……大丈夫」
「俺の方が先にイくかと思った。ヤバかった。でも我慢してよかった。えろかわいすぎ」
「?」
耳たぶが齧られて小さく甘く囁かれる。
「俺のチン○でイってくれたでしょ? 俺も一緒にイった。こんな気持ち良かったの初めてかも」
えっ?
「下着気持ち悪いなこれ。この間は悪かった、ごめんね?」
はははと笑いながらクローゼットに向かうソウタさんの後ろ姿を茫然と見送る。
……えっ? チン○でイった?
えっそういうこと? まじで? ……いやいやイきたいって考えて刺激が欲しかっただけだし、チン○とか考えてないし。
駄目だ、この流れはなんか危険だ。
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