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力を解放した俺は、攻め来る魔物を片っ端から食らっていった。
食らうために強くなっていった俺は、何日もかけて魔物の群れを討伐。
無我夢中で戦った後に気付くと、町のヒーローになっていた。
すると、誕生日の日に俺を捨てた両親達が、養子の少女を連れて俺の前に現れた。
「お前を捨てたのは間違いだった」
「あなたなら、才能を開花してくれると信じていたわ」
聞こえのいいセリフを述べて俺に手を差し伸べてきた彼等。
だか俺はその手を振り払った。
俺がいる場所は、もうそこにはないと思ったからだ。
俺には戻りたい居場所があるのだから。
新たに迎え入れられたらしい存在……養子の少女には睨まれてしまったが、俺はあの家に戻る気はなかった。
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