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本気の声にピタリと止まるマホ。それを横目に、ユウコはクスリと笑い「毟るプレイって……斬新ね」と、舐めるように言葉を紡いだ。
「や、嫌過ぎるわそんなん……」
「え、そんなことないわよ。人は誰でも気持ち悪い側面があるものだから。要は、誰しもが汚い泥団子を隠し持った聖人なのよ。
だからきっとチトセも何かあるはずなの。ほら、そのおっぱいに手を当てて思い出してみて?」
「その表現な、あえてそっち使うなよ。ないから。あっても言わないけどな」
「あら、あるのね……?」
「やめんかその目。リアルにないよ」
「んー怪しいわね。実は……三人の中で突出した変態はチトセ説、これあるわよ」
「ねーよやめろ。そういう所からまた変なこと言われるから勘弁して」
「ねねー、そう言えばチトセさぁ」
「ん?」
「あははっ、なんでもない!」
そう言ってしたり顔を浮かべるマホに、チトセは痛烈なジト目を浴びせた。
「もーさー、お前今日それ何回目だよ。普通にしんどいぞ」
「でも十回目だよまだぁ?」
「数えてんのかい! 何回目までやるつもりだし。暇なやつだなほんとに」
するとユウコは首を傾げてチトセに問うた。
「ねぇ、チトセは暇な時に何してるの? やっぱりーー」
「ちょい待ち、もう言うことわかってるからな。ハズレだよ、残念」
「え。まだなにも言ってないわ。私は……わたしはただ、チトセがッ……どうしてよ、私そんなつもりじゃなかったの、に……っ」
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