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日常と非日常4
俺A(………)
B子「こちら〇〇クリニックの所長のB男です」
B男「………こちらへどうぞ」
B子の接客態度を帳消しにするぐらいの無愛想な態度を取るB男。
癒しの空間は一気に張り詰め圧迫感さえ覚えた。
俺A(………)
B男「今日は見学との事だけどこのクリニックについて何か知りたいのか?」
俺A「あ あの…チラシを見たんですが…この記憶を売るってのはどう言った事ですか?」
B男「そのままの意味だよ…」
俺A「………」
俺とB男のやりとりでは…と気を利かせたB子はB男に代わり質問に答えた。
B子「私達はある機械で人の記憶を読み取りそれを取り除く事が出来ます。記憶には良い物悪い物様々ですがそれらを取り除き私達はお客様に対価としてお金を支払ったり頂いたりしております。」
俺A(え……?)
自分の思考が停止するのを感じながらもめげずに質問をした。
俺A「本当に記憶を取り除く事が出来るんですか?」
B子「ええ」
俺A「それが本当ならタイムマシーン並の発明じゃないですかっ!!」
B子「そうかも知れませんね。しかし現段階ではお客様の精神治療の一環として活動しています。1例をあげればトラウマなどの記憶を取り除く事です。」
俺A「なるほど…」
B子の言う言葉を信じて聞いている反面そんな話がある訳がないと頭の中で考えた結果…
俺A「なら俺の記憶を取り除いて欲しいんですが良いですか?」
B子とB男はその言葉を待っていたのかその提案を受け入れた。
B男「じゃーこっち来て…」
俺は直ぐにベッドに寝かされ頭に何かを被らされ…
俺A(なにか…意識が遠くに…)
(こ……え…が………………)
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