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「浅川」
「…若。新さん、大丈夫でしょうか。」
「大丈夫じゃないね。」
重症だ。
「若。我々は何をすれば。」
「…幹部を集めろ。」
「かしこまりました。」
「浅川、お前は…藤田家の警護。あと、翼さんに連絡とって欲しいんだよね。」
「え、翼様ですか、…今は凛さんとイギリス」
「…まぁ、大丈夫だよ。またどうせ事件に巻き込まれてるだろうし。」
「…若…ご本人には言わない方がよろしいですよ
それ…」
言うわけねえよ。
「若!!!」
「はいはいはい、何」
「直樹さんの手術が終わったそうです。」
「浅川…あとは頼んだ」
頷いてその場を去る浅川の代わりに
人が行き交う
「若!」
「どうした、血相まで変えちゃって」
「これを見てほしいんです。」
「これ。どこで。」
「藤田家の庭先で。」
「湊司と新は」
「ご無事ですよ。」
「…ちなみに、及川、これなんだと思う?」
「え、銃です」
指を鳴らして
「そう、これは、昔イタリアのマフィアが使ってた愛用の銃だよ。本来日本には来ないはずの代物が日本のこんな街にきてる…なんて、果たして…偶然なのかな。」
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