1章 動き出す日常

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時が流れるのは本当に早い。 俺がこの大学へ入学して 早くも三週間以上時が流れた。 「蒼寺!」 そして、俺・蒼寺陸(あおでらりく)にも 苦手な人種ができつつあった。 「…げ、久遠寺…」 「お前、俺の約束すっぽかしたな!」 「…そもそも行くなんて言ってないだろ」 「何?普通は誘われたら来るだろう!」 「何で」 「は?友達だろう!」 いや、いつ友達になったよ。 「なってねえよ」 「なに?」 「あーもう、本当邪魔だから。そこ。」 「何!!??貴様「あー……のさ、久遠寺。 良いとこの坊ちゃんなら俺に近寄らない方が 身の為だよ」 そう、遮ってやると 唖然とした表情のまま、バイクの進行方向から 退き、立ち去った 「…うひゃー… 絶対零度の瞳炸裂ですかりっくん」 「…それやめてくんねえかな?タマ」 「うん、すげえ、お互い様だね。」 飄々とした態度で俺をイジるこいつは 碓氷 環(うすい たまき)。 俺の同級生であり、大学へ入った直後できた 友人。 「で?また久遠寺やらかしたの?」 「いや?別に?」 「ははーん、ウザ絡みに飽きた?」 「まぁ、そんなとこだよ。タマ。」 「やめてください陸さん」 「ハハハ、二度とりっくんて呼ぶなよ? 殺すぞ」 「…はーい。」
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