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「で?どうしたの?巽ちゃんが俺を呼び止める
なんて珍しいじゃない。」
そう言いおちょけてると
「真剣な話なんだが?」
「…へーへー。」
「蒼寺、お前この子のこと知ってるか」
そう言って写真を見せてくる
「誰。」
「やっぱり知らないか…隼人さんの名前を
知ってたんだ。」
「親父?」
「そう、この子の双子の兄がな。」
「はぁ?で?その子ら今どこに?」
「さぁ?」
「さぁ?って仮にも巽ちゃんてば先生でしょ
見た感じその子ら多分葵と同い年だよね?」
「ああ。多分な。名乗りもしなかった…けど
一つ」
「?」
「誰かから逃げてた。」
「…チッ、だから俺なのね。」
「そうだよ。お前ならそう言うの得意だろ?」
「あは…巽ちゃんて本当良い性格してるよね」
「よく言われるよ。」
「…まぁ、頼まれてあげるよ。」
「そうか。よかった。悪いな引き止めて」
「焼肉奢りねー」
「な、」
「これくらいは…してくれるよね?」
とニヤリと笑ってやると
苦笑いしながらはいはいと言った。
「さあて、どうしようかな〜」
携帯を取り出しつつ誰に連絡を取るべきか
迷ってると
"新"
とディスプレイに映し出された
「はい。俺だけど」
「陸!?ヘルプ!親父が…」
「…直樹さんが?了解、すぐ行く。」
「、たのんだ、」
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