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「新」
「陸、親父は、」
「葛西と病院に行ったよ」
「…容態は?」
「まだ何とも。」
「何があったと思う?」
「だいたい予想はつく。お前のせいじゃない」
「…俺のせいだよ。」
「お前のせいじゃない」
「俺のせいだって、陸なら、陸が俺なら
こうはならない。」
「…それは違う。」
「…陸、陸の強さが羨ましいよ、」
そう、言って俺の横を新は通り過ぎていく。
「…これはお前のせいじゃないよ。
直樹さんのせいでもない…ホント嘗めて
くれるね?」
拳を強く握る
その握力が強すぎたのか血が垂れる。
「…本当、許されないよ。俺の幼馴染を
傷つけた借りは…必ず返してもらうよ…」
そう言って組へと足を向けた
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