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蚊の鳴くような声で少しそっぽを向いて。ようやく自分も疼いている事を教えてくれる。
最強で、俺サマ体質で、意地っ張りなボクの嫁。
(可愛い……)
そうなると、なんだかこのまま突き進むのが勿体なくなる。
(もっと困らせてもっと感じてもらって……。いっそ半べそくらいになる顔が見たいな……)
ボクは彼の両手に指を絡め、頭上に引き上げてベッドに貼り付けた。
本当にそこから動かないように……魔法を使って。
「……おい? なんだコレ、手が……動かねぇ。何しやがった……?」
諸手を挙げて、訝しげにボクを睨んでくる凛々しい顔。
「ボクね……ジェダさんをサマンにしてから重力の魔法が使えるようになったみたい」
「は……?」
均整の取れた肢体が両手を掲げたまま拘束されて、無防備にボクの前に晒される。
その姿はあまりにも美麗で官能的。
「ジェダさん……すごく綺麗。綺麗で、ものすごくえっち……」
「俺にこんな真似する命知らずはお前が初めてだぞ……さっさと解け」
「やだ。もうちょっと……」
不服そうな唇に、ちょっと本気のキス。
舌先で溶かして口内に侵入すると、甘い吐息がちゃんと迎えてくれる。
「ん……、ぅ……ッ……、はぁ……ッ」
「ジェダさん……キス、気持ちぃよ……」
「気が済んだら、魔法を解け……」
「だめ……」
逞しい筋肉の乗った肩、腕、胸元と順に唇を這わせる。
されるがまま、抵抗出来ずに時折ピクンと震える大好きな人。これで興奮しないはずがない……けど、それはきっとジェダさんも同じ。
「ボクと同じくらい勃ってる……ほら、こんなに」
「てめ……、……ん、あぁ……ッ……!」
なんだかジェダさんが感じてるのを見てるたけでも幸せで……気持ちいい。
「ホントはボクの魔法なんか、解こうと思えば自分で出来るでしょ……?」
「んッ……ぁ、あ、あ……ミンク……」
「どうして欲しいの? 言って」
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