Scene:22. お別れの星

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 ──異空の館から星は見えないけれど。 「……動くなって。じっとしてろ」  部屋をほんのり照らす魔法(マギア)の照明が、ジェダさんの瞳の中で揺れている。それがボクを満たしてくれる、この上ない星。 「じっとなんて……無理。ん……ッ……」  ひとつひとつ舌先で形を確かめられて、指先で反応を探られて。我慢の限界を覚えてもボクに主導権を握らせてはくれない。 (あぁ……。好きな人の手はすごく気持ちいい……)  くちゅくちゅと扱かれる淫靡な音に煽られて、理性なんかとうにどこかへ消え失せてる。  「ジェダさん……もうだめ。繋がって、あったかくなりたい……」 「…………」 「お願い……。や……ッ……!? あ、ぁ……んん……ッ!」  意地悪な唇が、さんざん弄られて決壊寸前のボク(・・)をとっぷりと咥え込んだ。こんな事をされたらもうひとたまりもない。 「気持ちいいんだろ? イッていいぞ。……ほら」 「や、だ……中でイかされたい……! ボクの好きの(かたまり)、前にジェダさんだって俺以外に誰が受け()れるんだって言ったのに……」 「あ?」  ちゅぽんと、咥えた根を開放してジェダさんがボクを見上げる。 「……ミンクお前、俺以外にって……だって、……え?」 「……? なぁに……?」  ジンジン痺れる快感に囚われたまま、ただぼんやりと彼の言葉を待つ。 「その……、夢魔とは?」 「えぇ……?」 「だって、……お前、……なのか、それとも無理やり覚えさせられて……」 「……んん……?」  戸惑ったような顔でブツブツ言っていたジェダさんが、いきなりクワッ!と鬼の形相になった。 「だから! 夢魔とヤったんじゃねぇのか!? それとも無理やりココに突っ込まれたか!」 「……え」  ギュッとボクのお尻を掴んで彼が唇を震わせる。 「……聞かねえつもりだったが……やっぱり気になる。でも勘違いすんなよ、どうであっても構わねえ。俺の気持ちが変わることはない」 「…………」
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