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「お前がヤツにブッ込んだなら、その記憶が飛ぶまで構い倒すだけ。だがもしコッチを教えられて、その方が良くなっちまったなら……」
声を失うボクを見下ろす、真っ直ぐすぎる緑の瞳。
「今夜からは俺が、ハメる側になってやる……。最初は満足させてヤれるかわかんねぇ。でもどうすりゃイイのかは知り尽くしてるんだ、すぐに……!」
「どっちも、ない……」
ジェダさんの必死な顔が必死のまま固まった。
「してないしされてない……そんな事まで。だってボク、ジェダさんの名前ばっか呼んでた……」
言われてみれば、そこまで強要された事はない。
「嘘じゃないです……信じて。本当にボク……」
触れられただけで哀しくて苦しくて、そんな事考えてもみなかったけど。ルークスはボクを弄んでも犯した事は一度もなかった。
「…………そう、か」
崩れるようにジェダさんが圧し掛かってきて、長い溜息がボクの首筋に掛かる。
「てっきり俺は……。覚悟、決めてた」
「ジェダさん……」
その背中に手を回し、ボクは溢れる想いと一緒に抱きしめた。
「ボクの為に逆になろうとしてたの……?」
「……悪いか」
「それでも気持ちは変わらないって言ってた……」
「……悪いか」
「ボク、ジェダさんの中しか知らないよ……?」
「…………よ、かった……」
脱力してるジェダさんをコロンとベッドに転がし、今度はボクが上に重なって彼を見下ろす。
「この先も、ボクのボクを知ってるのはジェダさんだけ。……約束するね」
「は……。別に、したけりゃ誰とでもすりゃいいだろ。だがそうなったら俺とはもう二度と……、……ん」
その愛しい憎まれ口を唇で塞いだ。
一大決心までして、ボクとこれからも一緒に生きる為に全てを飲み込もうとしてくれた人。
(……なのに、ごめんなさい……)
大好きで大好きで心がちぎれてしまいそう。それを伝えたくて止まらなくなる。
「ジェダ、さぁん……」
「……はぁ……ッ……、バカ、擦りつけんな……」
「ムリ……。早く挿れたくて、ドキドキする……」
「……俺もだ」
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