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裸になった身体にこれ一枚。それを羽織った姿で、大きなベッドで待っている彼のもとへ琴子は向かう。
今夜の琴子は英児の傍に寝そべらず、枕に背をもたれくつろいでいる彼を大胆にまたぐ。英児の身体の上、膝の上に座り込んだ。
「なんだよ。どうしたんだよ、こんなこと」
白い裸体に紺色のジャケットを羽織っただけの女が、自分の身体に大胆にまたがっている。そしてその女が英児を見下ろし微笑んでいる。
どうして――と問いながらも、英児はもう嬉しそうに琴子を見つめてくれる。
「これで愛して。これを着たまま愛されたい」
そう言うと、英児はまたがっている琴子の胸元へと抱きついてきた。
窓からの青い夜明かりだけの部屋では、白い裸体と紺色ジャケットのコントラストは強く、ジャケットの開いている身ごろからは、琴子の白い乳房がつんと真っ白く際だつ妖艶な姿。そこに英児は頬を寄せて笑っている。
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