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③
あなたが泣いている夢を見て、目が覚めました。
お母さんも泣いていて、涙を拭きながら、夢なのに、馬鹿だなと思いました。
だから急に電話しちゃってごめんね。忙しいあなたの毎日を邪魔するつもりはなかったのだけれど。
でもあなたの声を聞くだけで、お母さんは安心するのよ。面倒臭いかも知れないけど、本当にたまにはあなたから電話をかけてきてね。
電話の声は明るかったけれど、それはそれで心配になるんだからお母さんって身勝手よね。
無理してないかしら?
あなたは昔から、意地っ張りで、負けず嫌いで、頑張り屋さん。
だけど誰より傷付きやすくて優しい心を持っています。辛くなっても自分で辛いと言い出せないあなたが、我慢ばかりをしていないかがお母さんは心配です。
誰にも言えなくても、お母さんにだけは、辛いとか、痛いとか、苦しいとか、きちんと教えてね。
お母さんはあなたが頑張っていることを知っているから、あなたが辛くて苦しくて投げ出したくなった時、何にも出来なくてもそばにいたいのです。
頑張っているあなたも素敵よ。
だけど頑張れない時のあなたも、愛していますよ。
いつもは忘れてくれていいけど、どうしても辛い時は、お母さんのこと、思い出してね。
それでは。また手紙を書きます。
心配性の母より。
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