幼なじみ

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「ううっ」 私は目を覚ますと、ゆっくり周りを見回した。 ここは__教室? でも違う。私がさっきまでいた教室とは違う? あっ、でも日直の名前は私だ。私、日直だったよね? ここは3年1組の教室に違いない。 それなら皆んな、どこ行ったの? 「け、圭子?愛海!」 2人は自分の席で突っ伏している。 急いで立ち上がって揺り起こす。幸いにもすぐ立てるし、どこか体がおかしい感じはない。 「2人とも起きてよ!」 「えっ、ここは?」 不安そうな圭子とは裏腹に、愛海がその場で跳び上がる。 「すごーい!しりとりゲームだ!」 「しりとりゲーム?」 「授業中ずっとスマホ見てたら、いきなり画面が切り替わったの!ほら!」 得意そうに突き出すスマホの画面には【りんご】が写っている。 そしてそれは【ごりら】に代わり【らっぱ】となる。 「確かにしりとりの並びだけど」 圭子が自分のスマホで確認しているので、私も慌ててスマホを取り出した。 画面いっぱいに広がのは【ぱんつ】だ。 「それじゃ、参加者だけの空間ってこと?」 どちらかというと冷静な圭子は、もう事態を受け入れ始めている。 つまり、異空間ってやつ?
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