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以降、希子は優花を通して連絡先を入手。彼の様々な情報を聞き出し、必死にアピールし続けているわけだ。
希子は幻想臨む眼で溜息。
「教えてくれた通りサッカーの話盛り上がるし、あのゲームのことも勉強したから話できるけどさ。休みの日デート誘っても予定が合わないからごめんねって……やっとオッケーしてくれたと思ったら予定入ったとか。
あれ待って。これって拒否フラグ?」
「いやま……ただのタイミングじゃん? まだ出会って二か月だろ」
「ええそんなこと言ってたら、彼女出来ちゃうかもしれないし! そしたらもう受験どころじゃない」
「気持ちは分かるよ、あいつモテるからな……そこがな」
そう言って顔を一瞬曇らせた。
「でしょーだから早くしないと。ねぇ教えてどうしたらいい?」
希子は優花の肩をゆさゆさ、まるで駄々こねる子供のように。
「……幼馴染スキル良いなぁ。神様いたら時戻して欲しい。そしたら優花の中学いく」
「いや学区で分かれてるし、お前の力だけじゃ無理な」
「はぁダメこのままじゃ……考えろ希子」
「あ……そういや今さ。恋愛成就の祠、密かに話題らしい」
「えっ! 何それどこっ?」
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