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美崎君はきっとあの後も色々な嘲笑や失笑の的になったのかもしれない。でも彼は淡々と前を向いてやるべきことをやったんだろう。失恋の痛みも、挫折も全て飲み込んで、前進した彼がそこにいる。今はもう、彼を嘲笑うものは誰も居ない。じんわりと心の中が温かくなる。
「ありがとう」と私は思う。若かりし日の私の愚かさを、なかったことにできるくらい、今輝いていてくれてありがとう。もう会うことはない。会いたいとも思わない。でもこの想いが美崎君へ届けばいいな、と私は思う。
私の、大事な友人である、美崎君へ。
あなたの人生が、これからもずっと光に溢れていますように。
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