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『ごめんね。でもどうか、あの人のことを支えてあげて。』
意識を失う時、お母さんの声に似たような声色が聞こえた。
運命?何の?
私の運命ってこと?
真っ暗な世界に問いかけてみても、誰も何も帰ってこない。
それにしても白狐。あんたに聞きたいことは沢山ある。
あんたを見つけた途端、どうして時が止まったの?
私はふわふわとした意識の中、白狐への謎と、早くサヤカに起こしてもらわなきゃということを考えていた。
『これで、良かったんだよな巴。』
遠くでそんな言葉が聞こえた。
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