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「この状況、マジでぴえん超えてるから。…とりあえず、何か薙刀になりそうなものでも探すか。」
1人で知らない時代に飛ばされる。この恐怖を打ち消すには、不安を嘆いているのではなく、自分の身を自分で守り、状況を理解することが大切だ。
探せば調度良い長さの細い竹があった。それをへし折り、手に取る。
「まずは人里とか探せばいいかな。いや、下手したら人里も危ないか。えー、転生系のようなスキル持ちとかでもないしなー。」
最近アプリ漫画とかでみる転生系に似た状況ではあるが、あれと違うのは、私にはなんのスキルも与えられていない。
「私をここに連れてきたの絶対白狐な気がするけど、そいつもこっちでは見ないしなぁ。おーい白狐出てこーい!!!」
叫んだら普通なら現れるけど、1169年という、何時代かも分からないけどとりあえず侍がいると思われる時代、現れるのは
「女だ。女がおる!!!」
……防具で身を固めた、落ち武者だ。
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