町はずれに住む家族

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「お兄ちゃぁーん!今日もまたお仕事にいっちゃうのぉ?まだ、ルルと遊んでよォ!!!」 いつもの様に妹に引き止められて あたふたやっていると、 「ルルー、お兄ちゃんはこれからお仕事にいってくるのよ、ちゃんとしっかりお見送りをしなくちゃ!お母さんが一緒にあそんであげるから」と母が促した 母にはもちろん 情報屋という仕事をしている事は伝えてはいない、街の飲み屋でバイトをしているとしか伝えていない。 「お母さん、、眠っていなくちゃ、、、むりしないでよ?ぜったいだよ?ルルもお母さんが体悪いこと分かっているんだから疲れたらちゃんと疲れたから休むっていわないとだよ?」 僕の母は頑張りすぎる事があるからほんとに心配だ… 「ゆう、、、おいで!」 母に急に言われ 近づいてみると "ギューーー" 急に抱きしめられて驚いたが、ものすごく幸せな気分になった、 耳元で 「いつも家族の為にほんとうにほんとうにありがとうね、愛しているわよ」 といわれた 心がポカポカした 僕も母を抱きしめ返した 「あーーーー!!!!お兄ちゃんだけ〜〜!!いんちきだよーーーー!!!!」 口をぷっくりと膨らませてこちらをずっと見つめていた 「ほら、ルルもおいで!!」母が口を開くと ルルも飛びついてきた あぁ、ほんとうに幸せだな、 このまま時間が止まってしまえばいいと思った。
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