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「すみません、汚い部屋で、、、
なんにもなくて、、
水でも大丈夫ですか?」
「汚いなんて言わないで下さい。
お気になさらず、飲み物は大丈夫です
急に押しかけて申し訳ありません、」
たしかに小さくて綺麗とは言えないかもしれないが、写真立てや飾られてる絵や花をみると心が温まる、これが家族というものだろうと思った。この部屋は温かさが溢れていた。
「おにぃさぁぁーーん!遊ぼーーよーー!!」
ルルが服の袖を引っ張ってきた。
「こら!!ルル!いい加減にしなさい!!!
ちゃんと言うことをきいて!!」
するとルルがだんだん涙目になり泣いてしまった。
「っ、、だって、、っ、、お兄ちゃん帰ってこないし、、っ、、また遊ぶって約束っ、、したのにっ、、、お兄ちゃんの嘘つき、、っ、、」
俺はこの子から大切な人を奪ってしまったのだろうと胸の当たりが痛んだ
「すみません、、、すぐ泣き止ましますので少しお待ちください、、、、」
「ルルは遊びたいんだよね?」
俺はカールの方をみてニヤリと笑った
「よし、ルルじゃあ、この人が遊んでくれるんだって!!カール!!!!」
「え?」
カールは目をきょとんとさせている
俺はカールに近ずき耳元で
「カール、ルルと遊んでやれ
これは命令だ
ルルを楽しませなければ、、お前は、、、
分かってるな、?」
「はぁ、、、、。分かりました」
「笑顔で!!な?」
そしてカールは俺に不機嫌な顔をみせると
後ろを向き全力の笑顔でルルの方へと向かっていった。
「レオン様、、ありがとうございます」
「いえ、俺は別になにもしてないです。
2人 "とも" 楽しそうですし、
良かったですよ、笑」
ルルは笑顔で嬉しそうにカールの背中に乗って
カールはルルの馬になっていた
カールは時たま俺の方を向き不機嫌そうな顔をみせるのだった
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