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「あの日は雷の鳴り響く嵐だったんです。
外は大雨で私は今は亡き旦那と2人家で身を潜めていたんです。」
あぁ、そうだ、、。あの日は天候が悪かった、、、俺もあの日あの屋敷で、、、、。
「そしたら外から ドンッ と音がなったんです。
旦那とはその時この強風で木が当たったんだよとそこまで気にしないで話をしていましたが、少したってドアの向こうから赤ん坊の鳴き声が聞こえてきて、、、」
「それでゆうを、、?」
「はい、それで私はドアを開けたんです。
そしたら、、、、、」
「....そしたら?」
「血まみれの赤ん坊がこの嵐のなか大泣きで泣いていたんです。ただ事ではないと思いました。」
「...........」
「それで私はこの子を助けてあげないと
と思い家に抱き抱えていったんです。
そしたら旦那は血まみれのこの子をみて
家に入れるな!!と言われて.....
それでも私は旦那の反対を押し切りゆうを、、、」
「そうだったんですね」
「はい、、。この子を急いでお風呂へつれていったら、この子の血ではなく誰かの血を被っていたみたいで、、全身に血がついていました、。 そして、きずいたんです。」
「なにを、、、?」
「お湯をかけているとあの子の首のうなじのところにみるみる蛇の紋様が浮かび上がってきて、、、、」
「あなたはこの紋様を知っているのか!?ならどうして知っている!?」
俺は思わず声をはりあげてしまった。
この紋様を知っているのはごくわずかな人しか居ないはずだ、、、なのになぜ、、?
「しっていました。この国の王族に仕えているアレッシア一族の子だと。」
「なぜ、、!!その一族の名を、、、!」
「私の旦那は布屋をしていました。
この国1番品質がいいととても人気で、いつもあのお城へ行っては布生地を届けていたんです。
そのとき旦那は城の警備の目を盗み少しだけならと城をみまわったそうです。
その時に、、庭園で不思議な力を使って花を咲かせていたのを見たと言っていました、妖精のように白く首には蛇の紋様があったと旦那は言っていました。私はその時そんなバカげた話しを信じなくて、、聞き流していたんです。
でもこの国の噂で王族は悪魔の力を借りているという妙な噂もあって、そして大昔に書かれた伝説本というこの国の本にも特殊な能力をもっているアレッシア一族というのを読んだことがあって、でも作られた神話だと思いそんな嘘のような話し誰も信じていませんでした。
でもゆうの白い体や白い髪、体を洗った時、首には蛇の紋様があって、あの時の旦那の話と読んだ本の内容と一致して、、、でもこの一族の詳しいことについては何にもわかりません。」
「この一族のことの詳しいことは言えません。
あなたの命が危なくなるかもしれないからです、、すみません。」
俺は正直ビックリした。この一族の事をまさかゆうの家族がしっていたとは、、、。
そしてまたマリーは口を開いた。
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