1

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

1

「す、すまなかった!金ならある!だから見逃してくれ!!」 「...俺は今、ある人物を探している。10年前、一家族惨殺される事件があった。その犯人を探してる。お前じゃないのか?」 「ち、違う!多分違う!だから助け」 「知らないならいい、死ね」 辺りに銃声が響き渡った。 俺の名前は館山 俊司。25歳。今は指名手配犯専門の殺し屋をやっている。それも、十年前のことだ。 「父さん?母さん?兄ちゃん?」 夜中の十二時、俺は大きな物音で目が覚めた。驚いて一階にあるリビングに行くと、そこには家族の死体が転がっていた。 「ね、ねえ?皆!」 その物音に気付いた隣人が、警察に電話をしたが、家族が助かることはなかった。 「しばらくは署で過ごすから、安心していいよ」 警官はそういった。俺の家族の仇はうつんだろうな。本当に犯人を捕まえるんだろうな。俺はその内警察が信じられなくなり、そこから飛び出した。 何十分と走り続けた。疲れはてた時、ある看板を見つけた。それは指名手配犯が載っている交番の看板だった。 この中に家族を殺したやつがいる。こいつらを殺していけば、家族の仇がうてる。そう思った俺は必死になって道具を揃え、やつらの情報を聞き回った。 そして17の時、初めて人を殺した。俺は今日もこうして敵討ちを続けていく。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!