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指名手配犯専門の殺し屋をやっていると、俺と同じような境遇のやつが依頼をしてくるんだ。 「この人をやってほしいんですけど...」 「えっと、ああ、こいつか。情報なら集めてあるし、今日行けるな」 「本当ですか?!お願いします!お金はいくらでも差し上げるので、妻と娘を殺したあいつを消してください!」 この依頼で稼いだ金を使って、情報や武器を買ったりしている。 -ホテル街- 「あいつか、この時間帯は決まって女と遊んでいるというのは本当だったようだな」 ターゲットはホテルから出てきて、女と別れた。俺はターゲットを尾行し、更に情報を集めていった。 「家に入ったな、家族はいないようだ」 ただいまと声がしないことからそう推理した。 「鍵は開けたままか、無用心なやつだ」 俺はドアを開けて家に入った。案の定ターゲットは俺に驚き、しりもちをついた。 「だ、誰だお前!ひっ!」 俺が拳銃を取り出したとたん、そいつは色々喋り始めた。 「わ、分かった!自首する!自首するって!だから殺さないでくれ!」 「...俺はある事件の犯人を追っている。10年前の家族惨殺事件だ。お前が犯人じゃないのか?」 「ち、違う!」 「じゃあ死ね」 家の中に銃声が響き渡った。警察が来ると面倒だ。俺はすぐにターゲットの車で逃げた。 俺の目標は、日本から指名手配犯を抹消することである。
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