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ーー結奈ちゃんのことが好きだから。ずっと、待ってる。
ある瞬間、ふと胸に湧き上がる声。振り返ってみても、誰かが落とした言葉ではなくて。自分の中だけに聴こえる想像の音。
とても切なく響く声を、ずっと前から知っている気がする。
実在するかも分からない。見知らぬ人の告白に、少しだけ勇気をもらっていた。こんな私のことを、好きになってくれる人がいるかもしれない。
臆病でも、恋をしていいのだと後押ししてくれるような神様の声。
ーーだから、さよならだね。
もうひとつが聴こえるようになったのは、もう少しあとのこと。
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