言葉の重み

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私は生まれつき体が弱く、それが災いして現在1型の糖尿病による合併症で透析治療を受けている。 私は沢山の人達と優れた日本の医療によって生かされている。 19歳で1型糖尿病を発症して数年後。 合併症により腎不全に陥り人工透析治療を受ける事になった。 透析開始前に血管を繋ぐ手術を行いシャントを作る。私の左上の肘の辺からはドクンドクンと生きてる音が聞こえる。術後は大変だった。そして透析が出来るまで多少色んな事があり、覚えなくてはならないことも多かった。 今年で透析を受け始め6年になる。 週三回、1日4時間の透析治療は正直、辛い時もある。太い針を腕に刺し体内に溜まった老廃物を綺麗にするのだ。透析を行わなければ早くて数週間で死ぬらしい。痛みを伴い体内に毒がめぐり痛みで、もがき苦しみ絶命…そんなの考えただけでも辛い。ジワジワと毒に体を支配され死の恐怖に苛まれ絶望に心が蝕まれる。 誰しもが、その苦しみに堪えきれず透析が嫌で一度、離脱しても結局は痛みや死の恐怖から戻ってくるのだという。 ‥‥死ぬのが怖いのは当然だ。 その透析から逃れる方法は、ただ一つ 移植手術を受けること。 これしか方法はない。
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