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神様と言ってもいろんな者がいる。
土地に宿る土地神様。
ものに宿る物神様。
人に宿る人神様。
生物に宿る生き神様。
それはどんなものにも想いがあれば宿る。
しかし宿るものあればそれと同数の消えゆく神様もおる。
神様が消える理由。それは誰にも思われなくなった時。
神様の力の強さは人に思われる程強くなる。逆に思われなくなれば力はなくなり神様として存在できずこの世から消えるのだ。
○○県△△市
この市の端っこにある田舎の神社がワシの住処だ。
昔はよかった。
近所の大人達が毎日お供えを持ってきてくれ子供たちは境内で遊び回った。
この時のワシの力はそれはすごいものである程度のお願いは叶えてやれた。
病気のものがおれば治してやり、この土地から都会の学校に行きたいものがおれば合格させてやり、好いた女子がおるものは両思いにもなった。
じゃが時は進み大人だったものはこの世を去り、子供たちは皆都会に行ってしまった。
今では1年に10名も参拝に来れば多いくらいの神社になってしまった。
去年までは何とか今までの思いを力に変えこの世に留まっておったがそろそろ限界じゃ。
この世に生まれはや500年。悔いはないがせめて最後に人の子の笑顔が見たいものじゃ。
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