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「ウフフ。ごめんなさい。ねえ、お姉さん、答えて差し上げたら?」
良子が幸代の背中を押す。インタビュアーからマイクを渡され、受け取った幸代は、再びマスクをした良子と二人並んで立つとインタビュアーがカメラを向けた。
「私たちは「何でも屋」を営んでおります。この仕事を始めた理由は、父親が興した仕事の手伝いをするためです。私たちはこの仕事に誇りを持っております。コロナが流行中のこの世知辛い世の中、何かにお困りの方や、お悩み相談、助けを求めてる方達の少しでもお役に立てればと思い、日々活動している次第です」
幸代と良子が背筋を伸ばし、二人揃って頭を下げた。インタビュアーの女性は感心した様に、
「頑張ってください!」
と、爽やかに笑ってくれた。
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