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「さ、さあ。何の事だか……」
「ルア様……もしかして黒猫……」
ぎくっ。バレたか……?
「く、黒猫がどうしたって、ハク?」
「黒猫……私に内緒で飼ってませんか?」
「へ?」
「へ、じゃありませんよ。飼ってませんかって聞いてるんです」
なんて鈍いやつなんだ。まあ助かったけど。
「あ、ああ。そうなんだ! 実はオレは黒猫を飼ってるんだ!」
「もおー。ルア様。自分の世話もできないのに黒猫なんて飼えるわけがないでしょー」
「違うわよ。ルア様が黒猫に姿を変えて歩き回ってるの」
サリアっ。
ギラリとハクの目が光った。
ど、どうしたらいいんだ。
「サリアさん! それはルア様のために作ったチョコなんです! 食べないでください!」
聞いてなかったのか、こいつ。
「あ、ごめんなさい。でも、私ね今回はハクの分まで作ったのよ。着いてきて」
「ええー! 私もですよ。サリアさんとアイラさんと他の皆さんの分まで作ったんです。行きましょ行きましょ」
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