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「あっ。サリアさんにも。はいチョコ!」
と言って、ハート型のチョコレートが私の手に飛んできた。
「ありがと! ハクにもチョコあげるわね!」
ハク目掛け、お皿に盛った泥んこみたいなチョコレートを投げる。
ベチャとハクの顔にヒット。
「あ、ハク! ごめんなさい! 大丈夫?」
慌ててハクのもとまで駆け寄る。
ハクの顔はチョコレートまみれ。
「うえ、しょっぱ〜」
と、ハク。
「サリアさん、塩入れたでしょ!」
「入れてないわよ。お砂糖なら入れたけど……」
ハクの顔から指で掬って舐めてみる。
「わっ、本当だ、しょっぱい……」
お砂糖を入れて甘くしようと思ったんだけど。
間違えてお塩を入れてしまったみたい。
はっと私は気づいた。
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