サリアとルアとおまけのハク2

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 ガチャ。 「ルア様ー」 「うわっ、ビックリしたなもー!」 「おや、珍しいですね。ルア様が驚くなんて」  ハクが突然部屋の扉を開けたので考え事をしていたオレは驚いてしまった。 「おや? ルア様、どうしてつま先立ちなんですか?」 「えっ、いや、これは……!」  しまった! いつも黒猫でいるからその癖で……! 「そ、そんな事より何か用か? ハク」 「何か怪しい……。じー……。うーん。わからない……。まあ、私の気のせいという事にしておきましょう。はい、ルア様。今日はバレンタインデーなので手作りチョコレートを持ってきました」  またかよ。毎年毎年……。 「おや、浮かない顔ですね。別に何もいれてませんよ」  こいつは平気でオレの食べものに毒や唐辛子を入れたりする。オレに仕える身でありながら。 「いらない。サリアと分けあって食えよ。サリアは?」
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