リレー企画

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「かんな、かんな、」 意識の遠くの方で、 旭日の呼ぶ声がする。 ・・・うるさいな、 昨日の夜、あんたのせいで 凄く体力奪われたんだから、 もうちょっと寝かしてよ・・・ 「かーんなっ?」 まーきのっ、みたいな ノリで呼ばないでよ、 てか寝かせてよ・・・ 「かんなーー??? 起きないならぶち犯すよ?」 「!!!!???」 さすがにこれは飛び起きた。 は、はぁ!!? 「ちょ、ぶち犯すって バカじゃないの!!!??」 あたしがこう言うと、 旭日は胡散臭い笑顔で ニッッコリ。 「え、そう? オレけっこう本気 だったけどっ??」 ・・・・・コイツなら やりかねない。 あたしはため息をつくと、 目を少し擦って、 それから、自分が 裸だったことを思い出した。 「っっっっ!!!!」 慌てて旭日に背を向けて 前を隠すけど、今度は 背中が丸見えで。 あたしが、ギンッと 旭日の方を睨む。 「ちょっと、服着るから あっち行ってなさいよ!」 あたしのこの言葉に、 旭日は「えー?」と わざとらしく眉尻を下げる。 「なんで? オレここにいちゃダメ??」 「だめ、って、 ちょっと!!!???」 旭日は寝そべった 状態で、あたしの腰を 抱きしめてきた。 もう!!!!!! 「あさひっ、」 「ねー、…シよ? オレ、すごいギンギン してんだけど。」 甘ったるい声なのに、 かっこかわいい顔なのに、 きょるんっとした 大きな目なのに、 言うことはいつも えげつない。 あたしはツンッと そっぽ向いた。 「しない。 昨日あれだけやったんだから いいでしょ、ほらもう どいて、あたし着替えっ、」 ベッドから降りようと したその瞬間、 旭日が、可愛い顔に 似合わない、強引な力で あたしの体をベッドに 引き戻して。 「ちょっ、」 そして、あっという間に、 あたしの両手は旭日に よって、頭上で拘束された。 !!!!?? 「旭日!!!」 「環奈って、ほーんと つれないよねっ。」 こう言いながらも、 旭日は楽しそうに顔を 歪めて、 そして、ゆっくりと 舌なめずり。 や、 「旭日!!! 離しなさいよっ!!!!」 気丈に振舞っては いる、けど、 さっきから、心臓やばい。 旭日はあたしに 覆いかぶさって、 ニッコリと笑った。 「昨日はヒイヒイ 泣きながら、気持ちイイ って言って、 自分で腰振ってたのにね。」 ・・・・・・・・!!!!! これ以上ないほどの、 羞恥心。 顔が赤くなる、どころの 騒ぎじゃない。 体中の血が、沸騰しそう。 「ち、ちがっ、」 あたしが思わず首を 横に振ると、 旭日は満足そうに あたしの首筋に唇を寄せた。 「んーん、違わない。 ・・・昨日はあんなに 従順に腰振ってたのに、 朝になったらまた いつもの環奈だっ。 ・・・・・・また 腰振る環奈が見たいな?」 「いやっ、いやぁ、 あ゛・・・・・!!!!?」 いや、なんて言うくせに、 体は、すぐにソレを 受け入れて、 なんかもう、あたし、 どうなっちゃったの。 こんな、攻められ方に、 興奮してるなんて。 (fin)
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