男に夢見てんじゃねーよ

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高校に入学して、 早半年過ぎました。 夏休みは終わったけど、 まだまだ暑くて、 女の子たちは、 夏服のシャツの下から カラフルなキャミや、 ブラのヒモが透けてて、 でもそんなこと 気にしてられないくらい やっぱり暑くて、 ていうか、 もう透けてても 大丈夫なのでは?? ぐらいの図太さも 持ち合わせちゃって、 ようは、 華の女子高生を 満喫してるのですっ。 そして、女の子が 何人も集まれば、 自然と会話に花が 咲いて、 ただ今、 ガールズトークの 真っ最中。 放課後の教室は、 わたしたちの独壇場。 話題はもちろん、 「彼氏ほし~いっ。」 これに尽きるの。 女子高生の頭の中は、 とりあえずコレ。 本当に欲しいかどうかは 置いといてねっ。 だけど、 わたし、 日渡 雅はこういう 話の時、にっこり 笑ってるだけなのです。 「サッカー部のマエダくん、 メールが素っ気ないよぉー、 女の子に興味あんまり なさげだもんなーっ、 つらいーーーーっ、」 「メール出来てるなら いいじゃんかーっ。 あたしアンドウ君の アドレスゲットしたいーっ」 「そこからかよっ、 もっと頑張れよぉ(笑)」 「ねーねー最近あたしの 中でイイジマ君が ジワジワ来てるのっ! 良くない?」 「えー、あいつ 真面目すぎぃ。」 こういうのを、 ただニッコリとね。 するとそのうち、 ちょっとエッチな お話になってきて。 「ていうか、きいて、 元カレがまたメール してきて、 より戻そーとか 言うんだよ、 より戻してヤりたい だけじゃんっ、 つかあたしの処女 かえせーーーっ!!」 わたしがただただ 笑ってると、 他の子がわたしの耳を パッとふさいだ。 「こーーらーっ、 雅にそういうの 聞かしたらだめ!! 雅は純粋なんだからっ!」 はい、 わたしはこういう ポジションですっ。
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