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沼深し
このエッセイ(?)も、随分と久しぶりの更新になってしまった。
実は夏頃から、とある沼にハマってしまっていたのである。
その沼とは、タイBLドラマ!(笑)
『(笑)』なんて書いたものの、ズブズブと沼に沈んでいる私は、笑ったり泣いたりと、それはもう大変だった。(現在進行形でまだ引き摺っていたりする)
実は私は、BL作品は二次元のみにしか手を出して来なかった。
最近ではBL作品のドラマ化や映画化なども盛んになりつつあるのは知っていたけれど、妙な生々しさがあるのではないかと思って避けてきた。所謂、食わず嫌いというやつだ。
そんな私が、何故突然タイのBLドラマを観ることになったのか。
きっかけは、本当に小さな偶然だった。
たまたまTwitterのTLに、私がハマったそのドラマの広告ツイートが流れてきたのだ。
普段なら、「へぇー」と思って見過ごしていたに違いない。
けれどその時はたまたま時間が空いていて、何か新しいものに触れたいと思うタイミングだった。
そこへ来て、広告には「一話無料配信中!」と書いてある。
…なるほど、一話は丸ごと無料で観られるのか。
だったら試しに少し観てみても良いか。好みじゃなければ途中で止めれば良いんだから。
などという軽ーい気持ちで観始めた私は、気付けば一話をしっかり最後まで視聴した後、
続きが気になってまんまと残り全話を購入してしまっていた(笑)
いやーーーー。
正直なところ、舐めていた。
タイのBLドラマは人気があると、チラッと聞いたことはあったのだけれど、私の想像を遥かに超えるクオリティだった。
とにかく映像が綺麗で、NCシーンと言われる所謂濡れ場もあるのだけれど、変ないやらしさを感じない演出になっているので、全く不快感がない。
おまけにシナリオも物凄くよく出来ていて、一話あたり約一時間なのに、毎話映画一本分くらいの濃さがある。
そして何よりも、キャストさんや制作陣営の本気度が凄いのだ。
表情や動きがとても細かくて、観ているこっちも思わず引き込まれてしまっていた。
笑いあり、可愛らしさあり、切なさあり、涙あり、そして我々腐女子の心を鷲掴む萌えもあり。
こんなにも号泣したのは、この作品が初めてじゃないかと思うくらい、私は終始感情を揺さぶられっぱなしだった。
沼と言っても、私はまだタイBLドラマはその作品しか観たことがない。
けれど、我ながらかなりの『当たり』を引いたのでは…と思っている(笑)
というのも、私がBL作品に求める要素のほとんどが、この作品には詰まっていたからだ。
BLならではの、繊細な感情の描写。
攻めと受けの主役だけでなく、その周囲の友達や家族との関係や、そこにある様々な形の愛情。
露骨な表現ではなく、目線や手の動き、セリフの言葉選びなどで作り出される雰囲気。
どれも、創作をする身として勉強になることだらけだった。
作品名はここでは挙げられないけれど、気になった方は私のTwitterアカウントを覗いて貰えれば、すぐにその作品に辿り着けると思うので、ご参考まで(笑)
ちなみにそのドラマはつい最近最終話を迎えてしまい、私はロス真っ只中なのだけれど、この作品から受けた刺激は、必ず自分の今後に活かしていきたいと思う。
改めて、BLの世界はまだまだ奥が深い。
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