黒子ちゃんの秘密

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黒子ちゃんの秘密

『私には夫が……』 『でも僕はもう君しか』 20年振りの同窓会で再会を果たした2人は過ちを犯してしまう。彼女を諦められない彼は最初で最後のデートに誘う。 彼は彼女の初恋の相手。 未だに変わらない彼のかっこいい姿。 夫とは違い、優しく女性扱いしてくれる彼。 彼女は彼に再び恋をしてしまう。 そう、禁断の恋を…… うふふ。そう言う展開ですか。それから、それから? 私はスマホの画面をスライドする。 そう、私の趣味は女性向け漫画を読み漁る事。気に入った漫画は課金をして一気に読み進める。 はぁ……今日もご馳走様でした。 日々の疲れを癒すこのひと時。 今日は休日。スマホを閉じて、気分に合わせた入浴剤を入れたお風呂に入る。平日は仕事の疲れもあってシャワーで済ませるが、休日だけは自分を奮い立たせ、湯を沸かし、お風呂場で美容の為のひと時を過ごす。 今日の入浴剤は官能的と言われるムスクが入った上品で大人なフローラルな香り。フェイスマスクもつけて香りを堪能する。 誰の為でもない、自分の為の至福の時間。 お風呂から上がり、寝間着に着替え、今日も変わりなく布団に入り一日を終えた。
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