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一体、何時間経ったのだろうか。
薄暗い部屋には朝日が差していた。
いつの間にか、
泣くことに疲れ、寝てしまったらしい。
「.....王子.....」
1番最初に頭を過ぎったのは王子のことだった。
あんなにも
自分のことを考えていたのにもかかわらず。
「.....そうか.....
決心なぞ....もうついていたみたいだ.....」
私は17年間、
王子の良き友人であった。
それだけで理由は十分だ。
今、私は産まれた意味をやっと咀嚼できた。
さぁ
いざ、決別の時
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