私の産まれた意味

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ーまさか...これはあの時の.... 「どうして助けを呼ばないのだ、ロベルト!」 人気のない場所に、王子の怒った声が響く。 「....申し訳ありません、王子.... 全ては....私が悪いのです 私の地位が低く、 王子に見合うような人間ではないからです 彼らにどう言われても、それは事実です...」 俯きながら、そう告げた。 「っ....!!!!!!! ふざけるなっっ!!!!!!!!!!」 「っ!!!!!」 今まで聞いたことがないくらい、 大きな声だった。 恐る恐る顔をあげると、 眉間に皺を寄せ、 こちらを睨みつける王子の姿があった。 「っ...申し訳ありませー....」 「バカじゃないのか!!!!! 身分が低い!!??私に見合わない人間!!?? 弱者ぶるのも大概にしろ!!!!!! ロベルト、お前は私の友人だ つまり、お前は私だ 一生私とお前は一蓮托生なんだ もう一人の(国王)がうじうじして、 貴族共に頭を下げてどうする!!!」 何も言えずに、ただ王子の話に囚われる。 王子の真っ直ぐな瞳から目を離せなかった。 ドンッ 王子が私の胸に右拳を突きつけた。 「案ずるな 必ず、お前を守る 命をかけてもいい だから、もう泣くな!! 」 「っ!!!!!」 「友人のお前すら守れずにどう国民を守る」 私を見据える瞳、 嘘偽りのない言葉だと信じざるを得なかった。 「ありがとう...ございます...!!」 また涙が溢れてきた。 「だから、泣くなといっているだろう?」 あの険しい顔はなく、 いつも通りの優しい王子に戻っていた ーあの日を境に、いじめられることも無くなった。 それに、王子の前で泣くことも無くなった。 そうだ...これは...その日の...!!! ------
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