呪いの本

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――ある村に住む女性が、 朝早くから喉が渇いたそうで、飲み物を買おうと外に出たところ、女性は不気味なモノを見てしまう。 それは全身が真っ黒で縦に細長いヒトの姿。 後ろの髪は地面に届きそうな長さで、前髪も顔を隠すくらい長い。 着ているものは黒い布袋を頭の部分だけ切り取って、そこから頭を出しただけというもの。 足元は布を引きずって歩く。 そのせいか歩く速度がとても遅い。 どれくらい遅いかと言うと、子供が三輪車で2、3漕ぎしただけで追い越せてしまうほど。 つまり歩幅が狭いという事だ。
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