呪いの本

『警察の者です。少しお時間をいただいてもよろしいですか？』

しかし、黒い不気味なモノは無視して前を見たまま進み続ける。

警察の呼び掛けに応じなければ、公務執行なんちゃらで捕まってしまうはずなのだが。

警察が何度か呼び掛けてもその黒い不気味なモノは、罪など恐るるに足りぬ、といった感じで進む。

しかし、警察官も警察官の方で、明らかに不審だと解っている者を見過ごすわけにもいかず、相手の肩に手を置いて再度呼び掛けた。

すると……。

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