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闇の世界、といっても建物の中だ。
漆黒に包まれた廊下を歩き、奴の部屋を目指す。
奴の部屋へ入ってみると、何と奴がいない。
恐らくは寝室の方にいるのだろう。
どうせまた、サリア(奴の下僕)か他の女の上で腰を振っている最中に違いない。
くそっ……羨まし……!
いや、羨ましくなんかない。
俺は好きな女以外は抱かない主義だ。
俺の主義なんかどうでもいい。
とにかく俺は、部屋の隅にある奴の寝室のドアを開けた。
別に女の裸を覗けるかもしれないからって、ウキウキなんかしていない。
絶対に。
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