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奴は怖がりすぎてまともな会話もままならない。
俺は仕方なく、奴の恐怖の元凶を突き止め、取り除いてやる事にした。
すると、奴は仕事机がある部屋を前足で指して、
『細長さんが……細長さんが……』
細長さん?
何を言ってるんだこのハゲ猫は、と思いながら俺は示された隣の部屋へと向かう。
後ろで奴は、ハゲてニャー! と叫んでいるのをほっとき、仕事机まで来ると、机の上には一枚の書類があった。
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