呪いの本

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どうやら俺が探していた魂の書類のようだ。 見つかった事に半ば安心し、しかしそこでふと疑問が芽生える。 その魂の名前は"細長"という女だ。 顔写真も載っているが、見た目はこの俺でも美しいと思える容姿を持っている。 では、死後以前に行った行為が怖じけづくほどの非道なもの、という事か。 しかし、それこそ奴はニヤニヤ嬉しそうに笑って喜びそうなもの。 一応経緯を確かめてみたが、思わずゾッとしそうな事は何も書かれていなかった。 『呪われるニャ……呪われるニャ……』 奴は扉の陰に隠れ、こちらを覗きながら震える声で言った。 『馬鹿言え。触れただけで呪われるわけ……』 だが、俺はある事に気づく。
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