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表紙を見れば青い色を背景に、
“呪いの本”とタイトルが打ってある。
それ以外は何も書いていない。
『これを読んだ者は呪われるって事か?』
尋ねると奴はコクコク頷く。
『じゃあお前はこれを読んだからもう呪われてんだな』
『そうニャ、オレは読んでしまったから呪われてしまったニャ……』
頭を抱えながら落ち込んだ様子で奴はこちらにやってくる。
俺はその本を机に置き、魂の書類を持って奴とは反対に歩き出した。
向かう場所はもちろん、部屋の外。
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