残映ホライズン

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なだらかに起伏した白い雲海が果てなく広がり、水平線から差し込む太陽光が眼下の世界を金色に染めていた。 空を飛ぶのが好きだ。 地上のヘドロみたいな黒く澱んだ欲望も、人間の汚らしい欺瞞も無い。 だから死ぬ時は、空の上がいい。
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