冷闇ノ貴族番外編

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冷闇ノ貴族番外編

   о○о○о○о○о   冷 闇 ノ 貴 族 番外編 〜 焦ったシオンは面白いノ巻 〜    о○о○о○о○о  ヴィオンにキスされた事は絶対に言わない方がいいなと思いながら、でもシオンの勘は鋭く。  というよりも、連想させてしまうほど女を囲わせているヴィオンなわけで。  結局ミントは、口を割るしかなかった。  なるほど、とシオンは納得した後で、ミント嬢はそういうキスがお好みで、と変な妄想に走ったお陰でその後が大変だったけど。  どうにか重たい雰囲気を作り出す事もなく。  二人はミントの家に向かう山道までたどり着いていた。 「でも王子って。やっぱり王子だけあって、女性を虜にするような素質っていうのかな、それを持ってるのよね。 あの熱い視線と、舌なめずりにはさすがの私も……あ!」  口を開きかけたシオンより早く、明かりの零れる建物を見つけたミントはわざとらしく声を上げる。
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