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父を見送った私は、自分の準備に戻る。
今日は入学式。
昨日も荷物の確認をしたが、父の言葉もあり、不安になってきた私は再度荷物の確認する。
「ポーチにハンカチ…家の鍵も大丈夫、と」
確認を終えた私は、傷一つないローファーに手をかける。
「きっと、大丈夫。…行ってきます」
私は扉に手をかけゆっくりと開くと、優しく風が頬を撫でた。
しっとりと濡れているアスファルトを踏み締め、私は桜並木を抜けていく。
高校生活がどうか、素敵なものになりますように。
私は小さな不安を抱えながらも、新生活への期待を抱きながら学校へと歩みを進めた。
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