第7話 世紀末の世界を救った少年は普通の少年だった

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第7話 世紀末の世界を救った少年は普通の少年だった

 それから色々あったのち、世界は救われた。  武器を改造したり、他の人に知恵をさずけたり、不慣れな召喚が失敗して変な生き物を呼び寄せてしまったり、ユニコーンがなぜか子供を産んで増殖するという不思議な事件があったり、途中途中で色々あったが。  マグナはその後召喚術を研究して、元の世界から夏休み中だったクラスメイトを呼び寄せ、この世界の環境を何とかしていった。  みな普通の学生ばかりだったが、専門の道を究めた者が何人かいたため、何とか解決できた。  大人に頼るという方法もあったが、文明未発達の異世界とは交流できない決まりになっていたので、論外だった。  そういうわけで、なんやかんやあったのち、一つの世界が救われた。  マグナ達は、すぐにその世界を離れていった。  異世界交流の規則により、彼等は今後会う事はない。  だが、救われた者達は、救世主の事を決して忘れなかった。  世界の危機に尽力した少年は、ただの少年だった。  しかし、どこにでもいるようなそんな少年が英雄になったのは、彼がほんの少しの勇気を持ったからだったかもしれない。
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