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「でもあの子はお前の事好きだろ?
あんなに美人で何が不満なんだ。
欲張りだな。」
「うるせーなっ
俺はよく知らない奴と付き合わないんだよ!」
「そうか。
ま、好きにしろや。」
散々言っておいて突き放す。
気まぐれすぎるだろ。
その日の帰り、保健室に行こうと歩いていると、向こう側の廊下に如月の姿が見えた。
なにしてんだ、あいつ?
ゆっくり近付くと、誰かといる事に気付いた。
「……ごめんなさい…」
如月が俯いた。
「あたし、好きな人がいるから…」
少しドキッとした。
分かった。と小さく聞こえた声は男。
あぁ、告白されてたのか。
俯いたまま、少し顔を赤らめた横顔をぼんやり眺める。
化粧もしてないのに、肌綺麗だし顔小さいし、告白されてんのも初めてじゃないだろうし、こいつは何で俺なんかがいいのだろう?
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